独断と偏見が強め(?)のDJソフト比較
タイトル通り、独断と偏見が強め?でDJソフト比較してみたいと思います。
こういうタイトル記事に興味を持った人は「これからDJしてみたい人」や「持っているDJソフトが古いバージョンだから買い替え考えてる人」、「今使っているDJソフトがしっくりこなくて他を考えている人」などなどだと思うんですが参考になればいいなと思い自分なりの比較をシェアしたいと思います。
すでにいろんなサイトで取り上げられているようなかくDJソフトの基本機能やプラン情報などの比較は省いて、実用ベースでの比較にします。
目次
現状のDJソフトの選択肢の代表5つ
サービスの安定性と継続性と実用性を考えると次にあげる5つに絞られると思います。(多分、DJソフト調べて行ってもこの5つのどれかに行き着くかなと思いますね)
- Serato DJ
- rekordbox6
- Traktor Pro 3
- Djay pro AI
- VirtualDJ
※Ableton LiveをDJソフトとして使用するケースもあるかと思いますけど基本DAWなので割愛します
Traktor Pro 3
DTM関連でも有名なNativeInstrumentsのDJソフトウェアです。
カスタマイズの自由度がSeratoやrekordboxよりも高いです。
料金体系
有料でソフトのみ購入するか、TraktorシリーズのDJコントローラーに付属のライセンスを使用するかの2択です。
体験版もコントローラーつないで30分は試し動作できるので、購入前にじっくり確認してから買うのも大ありです。
注意点
カスタマイズ性は高いもののの、GUI含めて根本から大幅刷新しないと今後ユーザーの要望に応えられなくなるんじゃないかとちょっと心配です。
他のDJソフトで新機能と追加されているような機能も未対応だったりということもあります。
動作
CPUベースで動作します。そのため、ミドルクラスのMacやPCだとrekordboxの方が動作が軽く感じるかもしれないですが、エントリークラスのマシンでも負荷があまり変わらないので、全体としてはそんなに動作は重くないと思います。
良いところ
TraktorシリーズはDJソフトと関連コントローラーそれぞれ展開していますが、他社のDJコントローラーでもmappingでTraktor Pro 3を使用可能なのでその辺の柔軟性が高いです。
Modifier Controls (M1からM8まで8つ設定可能)という簡易変数のようなのも使えるので、mappingの自由度はSeratoやrekordboxなどよりかなり高いです。
Serato DJ
世界中で利用者が最も多いと言われているDJソフトです。
料金体系
実用的にはProプランが必要
または、ハードウェアUnlockでProプランが無料使用という手もあり
動作
CPUとGPUを使用してます。
MacやPCへの負荷もこのソフトを標準に考えるといいかもしれないです。
楽曲の読み込み時はマシン負荷が高くなる傾向あり
操作性
ターンテーブリストも使用している人が多いのでミックス中心でなく、スクラッチも多い人向けの機能も多いです。
注意点
DJコントローラーなどハードウェア制限が厳しい。
体験版など使用できるのですが、基本Serato対応のコントローラーでないと使用感試せないです(体験版の意味が‥)
良いところ
Serato対応のコントローラーがかなり古い機種でも最新のソフトに対応している。2009年発売のNumark NS7にも2021年4月時点で対応しているくらいなのでハードウェアサポートは相当長いです。
rekordbox6
特に日本国内で利用者が多い。
運営会社がもとは「Pioneer DJ株式会社」だったんですが、2020年に「AlphaTheta」に変更し「ノーリツ鋼機」傘下になっています。同社からrekordbox専用コントローラーが発売されています。
料金体系
バージョンが5→6になるのとともない2020年5月からサブスク(月額払い)になっています。
プランはCreative/Core/Freeでとありますが、実際はCoreプラン相当は必須です。特にCoreプランに含まれる「Performance機能」必要になるかと思います。
※使用するハードウェアによってはPerformance機能は無料で使用できます。詳しくはハードウェアUnlockについて公式をチェックするといいでしょう。
動作
CPUとGPUを使います。
以前から軽いという評判も聞きますが、実際データ取ってみたところDAWソフトとか簡単な動画ソフト並みにマシン負荷がかかるのでそんなに軽くはないですね。
軽いと書いているのはおそらくミドルスペックのPCを使っているからかなと。
注意点
同社が出しているPioneerDJのコントローラーと連携が前提になっている部分あり。
ハードウェアunlock対象から外れると有料サブスクの使用が前提になる。
実際に2014年9月発売だったDDJ-WeGO3などは2020年5月のrekordbox6では有料プランでないと使えません。他に2015年10月に発売のプロ向けのDJM-S9もunlock対象ではなくなりました。
Seratoは10年以上前の製品にも対応しているのと比べると、rekordboxは5年〜6年でunlock対象製品から外れる計算なので、rekordboxメインで考えるならこの製品サイクルの速さは頭に入れておいた方がいいかなと。
良いところ
外部midiには対応。
比較的他のDJソフトの良いところはそつなく組み込んでいる
Djay pro AI
スマホやタブレットからMac/PCまで対応しているので、タブレットとDJコントローラーで気軽にDJしたい人に特に人気です。
料金体系
有料のサブスクのみです。
注意点
有料のサブスク以外にFXなども追加購入して使うなどもあり得るため、数年単位のランニングコストで考えると他のDJソフトより高くなってしまうかもですね
動作
CPUとGPUを使用して動作します。
マシン負荷も高くなく、Seratoよりも低いと思います。
良いところ
タブレットなどモバイル機器にも対応している
GUIも見やすく、外部midiも使用可能
対応しているDJコントローラーが多い
VirtualDJ
DJとVJそれぞれで人気のソフトです。
日本での情報は少なめかもしれないですね。
ぶっちゃけ、初期費用は高いですが一番おすすめのソフトです。
料金体系
Home Free / Home Plus / LE 8 / Pro / Business と5つあり、Home Plus / Pro / Businessについては月額か買い切りか選べます。
実際使うなら、 Home Plus か Pro のどちらかのプランになるのかなと。
Proプランの買い切りが299ドル+消費税で他のDJソフトに比べるとだいぶ高く感じるかもしれないですが、機能とカスタマイズ性考えるとこのソフト買って仕舞えば、DJソフトで悩むことはほぼなくなるんじゃないかなって印象です。
注意点
Proプランを買い切りにするとお値段高めってくらいかなと。
Home Plusで契約の場合は、コントローラーごとにライセンスを購入する感じになるので2台目のコントローラーも使うようになるなら最初からProプランを買ってしまった方が良いと思います。
日本のユーザー少なめなので、情報集める際は英語サイトを翻訳しながら見ていく感じになります。
動作
CPUとGPUを使用します。そして、マシン負荷は非常に少ないです。
他のソフト(例えばOBSなど配信ツール)などと併用も余裕かなと思います。
良いところ
カスタマイズ性が非常に高いです。mappingの自由度も高くしっかり変数を作って制御することも可能です。Traktor Pro 3もmapping自由度高いですけどそれよりもさらに高いです。
動作が軽く、GUIも見やすく、対応コントローラーも多いです。
音について、あまり良くないという声もあるんですが、実はLow/MId/Highの周波数の設定もカスタマイズできるので、それを他のDJソフトと同じような数値にしたり好みの設定にすれば満足できる音になると思います。
まとめ
以上、レビューを書きましたが、ソフトとしてわかりやすく比較すると以下のような感じです。
(例)高評価 >>>>> 低評価
価格
Traktor Pro 3 > Serato DJ > Djay Pro AI(149.7ドル) > rekordbox(32340円) > virtualDJ(約37000円前後)
※ハードウェアunlockによる無料使用は加味しない。3年使用する前提で評価
カスタマイズ性
VirtualDJ > Traktor Pro3 > Serato DJ = Djay Pro AI = rekordbox
動作
VirtualDJ > Djay Pro AI > Serato DJ > Traktor Pro 3 > rekordbox
対応コントローラー数
VirtualDJ > Djay Pro AI > Serato DJ > rekordbox > Traktor Pro 3
GUIの見やすさ(インターフェース)
Serato DJ = Djay Pro AI = VirtualDJ > rekordbox > Traktor Pro 3
※この他も比較する部分は色々あると思います
結論
取引がある人にはどのメーカーのソフトが良いとか書きにくと思うんですけど、特にそういうのもないのでストレートに書いてしまうと、
予算があるなら、おすすめはVirtualDJです。ソフトとしての完成度が高いです。また、別の機会に記事を書くかもしれませんが、機能面でも多機能です。
その次におすすめなのは、Serato DJです。
ライセンスも買い切りも選べるし、必要機能があれば追加購入すればいいので選択肢多いです。
機能面でも新しい機能を盛り込んできてくれます。
その次のおすすめはTraktor Pro 3です。
アップデートが保守のためのものが多いですが、基本機能とカスタマイズ性やmapping機能は価格から考えるとバランスは良いと思います。
この辺は使用しているもしくは購入予定のDJコントローラーと合わせて考えてみてもいいかもしれないですね。
他にDjay Pro AIはサブスクになってしまったのがちょっと評価下がりますよね。
rekordboxはマシン負荷が高いのとサブスクで評価下がりました。あと、ハードウェアunlock対象製品のサポートが外れるのがちょっと早いかなと。rekordbox5を使っている人が結局rekordbox5を使い続けているのもうなずけます(5と6でパフォーマンスに大差ないかなと)。rekordbox5のライセンスが手に入るならOSが対応し続ける間はそれを使い続けるのも手ですね。
独断と偏見が強めかもしれませんが、DJソフトの比較でした。
※実際のマシン負荷結果や追加の補足などあればこのページに随時追加していきます。